こわいこと。

メーラーを立ち上げるのがこわい今日このごろ。

(仕事関連の記述を削除しました。)

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うーむ。ワタシはチキンだ。中学の頃、"Jane, where are you?" "I'm in the kitchen"と言うフレーズが頭にこびりついて離れなかったんですが。あ、それはキッチン。

チキンと言う言葉には、臆病者、小心者って意味があるそうで、「んだよ、あいつチキン野郎だ」とか陰口叩いたりしてるんですが、今のワタクシはまさにそれ。まさにチキン。

でも、チキン野郎はきらい。だから今の自分もきらいなのさ。ふっ。

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今、夏目漱石の『草枕』を読んでいます。なぜって、昔読んだこの一節をさがしていたから。

世の中はしつこい、毒々しい、こせこせした、その上ずうずうしい、いやな奴で埋まっている。元来何しに世の中へ面を曝しているんだか、解しかねる奴さえいる。しかもそんな面に限って大きいものだ。浮き世の風にあたる面積の多きいのを以て、さも名誉のごとく心得ている。五年も十年も人の臀に探偵をつけて、人のひる屁の勘定をして、それが人世だと思っている。そうして人の前へ出て来て、御前は屁をいくつ、ひった、いくつ、ひったと頼みもせぬことを教える。前へ出て云うなら、それも参考にして、やるんでもないが、後ろの方から、御前は屁をいくつ、ひった、いくつ、ひったと云う。うるさいと云えば猶々云う。よせと云えば益々云う。分かったと云っても、屁をいくつ、ひった、ひったと云う。そうしてそれが処世の方針だと云う。方針は人々勝手である。只ひったひったと云わずに黙って方針を立てるがいい。人の邪魔になる方針は差し控えるのが礼儀だ。邪魔にならなければ方針が立たぬと云うのなら、こっちも屁をひるを以て、こっちの方針とするばかりだ。そうなったら日本も運の尽きだろう。

ああ、名文。どこが好きって、「屁をひったひった」と重ねるところ。そのリズム。

こんな悪態ついてみたいし。

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(仕事関連の記述を削除しました。)

追記
漱石の文章をこんなふうにつかっちゃいけんよな…と反省。