女王の教室

土曜日9時日本テレビの連続ドラマ。天海裕希が出ているので気になってたんですが、3回目から見ました。

小学校の担任教師が、強烈に生徒を支配します。主人公の女の子を中心に生徒達が教師に反応(反抗するのか加担するのか、無視するのか)し、成長してゆくお話…なのかな。ストーリーは、こちらの方が詳しいです。

「どらま・のーと」さん(でもリンク先は第2回ですけど^^)
http://dramanote.seesaa.net/article/4959801.html

で、見終わった後、「この話は何なんだ…」と呆然としました。熱血・ドジ・勘違いな「先生が主人公」のよくある学園ドラマと毛色の変わったことをしよう、という意図でしょうか。「ただ先生が生徒をいたぶるだけの話ではなかろう」もしくは「自分だけが良ければそれで良いという社会に対するメッセージだ」という気持ちにさせる展開ではあります。

話が終わると、楽屋裏の表情と、本編で無表情だった天海が豊かなあかるい表情で踊り狂うエンディングとなります。何かあるのでは、と思わせる工夫が…あざとく感じます。つまり、そのへんが「週間誌の袋とじ」的な工夫に見えてしまうのです。

義務教育は義務というだけあって、皆、通る関所のようなもので、その分、色んな人が色んな意見を持つでしょうし、喚起されることも多いのだと思います。賛否両論を巻き起こす、それがこのドラマの狙いなんでしょうけど、ね。テーマがテーマなだけに安直な視聴率稼ぎでなければいいなぁ、と思います。

ワタシの経験では、担任教師の影響力が強い教室って、息苦しくなる生徒がいくらかの割合でいると思います。それが、女王様でなくても(笑)、熱血先生であれ暴力的な先生であれ、人気者の先生であれ。

中学時代はひどい暴力教師が担任だったのと、大規模校のためか管理がきつかったです。クラスの中にストレスがたまって生徒同士が互いを噛みあうような状態でした。ワタシは、毎日学校に行くのがつらくって、週1回の「キャプテン」という性善説なアニメが楽しみでした。

教師の圧制だけでなく、教室の中で疎外を感じている生徒さんにとっては、現実そのまんまのドラマかもしれないな〜と思います。そういう人は、いくら話題になっても、見ない方がいいと思いますよ。何もドラマでまで辛い思いをする必要はないし、教室の中の辛い出来事は、本人のせいなどではない理不尽なことだってあるんだし。そういうのは、環境が変わったり、卒業すれば終わることですから。(でもトラウマは残るんだよね〜)

さて、ひどい暴力教師の話ですが、この人は勝手なもので、殴ったり蹴ったりした後に「将来これがお前たちの役に立つんだ。ありがたく思う時が来る」というのが口ぐせでした。でも、別に役に立ってません(笑)。反骨精神が身についた分、余計なことをしたんじゃないですかね(笑)

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7月20日追記
上記は、混乱したまま書いてたのですが、「ドラマの制作者としてどうなの?」という思いもありました。色んな人の意見を見てましたら、大変共感できる記事を書いてる方がいらっしゃいました。ご紹介します。

B@BIRONさんの「どらまれびゅー」女王の教室3話
http://baberu.jugem.jp/?eid=226