セクハラであろうとなかろうと、献血は尊い

宇崎ちゃんのポスターについて、さまざまな、とくにセクハラか否かという議論があります。キズナアイちゃんのときは

ponjpi.hatenablog.com

のときは、フェミニズム寄りの私がアイちゃんを肯定するブログ記事を書きました。今回はどうかというと…環境型セクハラ論議は「ふーん」という感じでみてました。が、

tikani-nemuru-m.hatenablog.com

を拝読して、前半部分にインスパイアされたので書いてみます。

 

「宇崎ちゃん」ポスターについて、すこし距離をおいて見てました。というか疎外感?なぜかというと、私は輸血が必要な局面に遭遇したことがあったからです。

 

髄膜腫という脳腫瘍の一種の手術をしたとき、かなりの出血が予想されると説明されました。そのため、「自己血」という自分の血を手術に備えて貯めることになりました。ちなみに、献血は「比重が軽い」ということで、2回ほど断られたことがあります。

 

はじめ、400mlを採取すると予定していたのですが、採取前の検査で1回200mlに変更になりました。それで、採血を始めたんですが、なかなか貯まらないものなんですね、採血って。わざとゆっくりなのかな、と思ってましたが、なかなか貯まらないので、途中でソフトなテニスボールをにぎにぎしてました。「こんなになかなか採れないものなのか」と不安になりました。こんなんで手術は大丈夫だろうか、と、遠い目をして窓に差す夕日を眺めていたような。

 

献血する人ってすごいですね。

 

で、結局200mlしか採らないで手術に臨んだのでした。手術は10時間以上かかり、終わってから、緊急で800ml、輸血したことを説明されました。

 

今、ちょっと800mlの輸血で何人の血のお世話になったか調べてみました。400ml献血してくれた場合は2人、200ml献血してくれた場合は2人、なんだそうです。

https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/iyaku/kenketsugo/2n/dl/2n-d_0028.pdf

 

有り難いですね。そして、献血も健康も尊い。かなり尊い

私もなんか手術とかするようになるなんて30代まで思ってもみなかった。元気なうちに献血できてたらな、いや無理な血だったけど。

 

 で。もし、献血のポスターでコラボするんだったら、「はたらく細胞」がいいかな、と思います。輸血、といっても新鮮な血を輸血するのではなく、赤血球さんの濃密版とか血小板ちゃんとかをあつめて、何がたりないか必要に応じて輸血するんですって。「はたらく細胞」をみたとき、「いろんな細胞が自分の仲間でよかったなあ」と思ったんですけど、なんか、血を通じて仲間感があっていいかなーと思いました。

 

あ、ガン細胞はいやです。白カネキみたいだったけど。白カネキ好きだけど。髄膜腫も白カネキに入るのかな。アイルビーバックされちゃったけどね。

 

以上、献血してもらった大事な血を、輸血してもらった立場からのレポートでした。

 

追記。宇崎ちゃんは、私ははじめバカにされてる感がして嫌だった。どんな漫画か調べてみて、たぶん漫画を読んでる人だったら、あの表情やセリフは「そうだよね」って感じだろうな、と思った。ストーリーの背景を知ってる人と知らない人で、受け取り方は違うよね。ワンピースのナミの方がセクハラだ、と言ってるのを見かけたけど、ワンピースすきでナミをしってたら、「いやー、だって海だよ?」で終わる(のか)話だし。