ゴルビーは一体…

久しぶりにミハイル・セルゲイビッチ・ゴルバチョフ関連の記事を目にしました。こちら。

ゴルバチョフ氏、ルイヴィトンCMでプーチン批判?
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/071107/erp0711071012003-n1.htm

自身のCM出演で、自ら持ち込んだ雑誌(特集がリトビネンコ暗殺)をさりげなく画面に登場させることで何かメッセージを送っているのでは…というお話。

記事によると、ゴルビー

今年7月の記者会見で「この事件は政治問題化されようとしており、誰かがそうした状態を必要とし、英露関係を損なわせたがっている」とし、雑誌の記事と同様の見方を披露していた。

で、特集の記事は

有力筋からもたらされた情報として、「殺人の背景にはクレムリンの治安組織の一部が加わっている。目的はロシアと西側諸国との関係の先鋭化だ」との特ダネ記事が掲載されていた。

つまり、産経ニュースでは、クレムリンの治安組織英露関係を損なおうとしている者、という見立てで→プーチン批判に結びついている?としています。

んー、この「特集記事」の内容がどんなものかわからないのでなんとも言えません。『新時代』という雑誌が「自由系週刊誌」とされていますが、「ロシア政府系の週刊誌」と佐藤優氏はおっしゃってますし…。

佐藤優の地球を斬る リトビネンコ事件の幕引き
http://www.business-i.jp/news/sato-page/rasputin/200704260004o.nwc
筆者が見るところ、ロシア政府、イギリス政府、ベレゾフスキー氏との間で、最近、調停がなされたようである。ロシア政府系の週刊誌『ノーボエ・ブレーミャ(新時代)』4月2日号に掲載されたベレゾフスキー氏のインタビューにヒントが隠れている。

どっちなんでしょうね。とにかく、元記事が読みたいと無謀なことを思ったりします^^

リトビネンコ事件とは、ロシアの諜報機関にいたリトビネンコ氏が、ロンドンで放射性物質ポロニウムによって暗殺された事件。欧米は「プーチンの仕業か??」としていたんですが、ワタシは、ロシアの政商でイギリスに亡命しているベレゾフスキーが、プーチン失脚を図って、そしてプーチン・ロシアのエネルギー政策に脅威を感じているイギリスがそれに乗っかったもの、かなぁ?と考えていたんですが。

放射性物質を持ち出せるのは政府機関、とする見立てもちょっと違っていて、ソ連崩壊時にぼろぼろ放射性物質が流出していた件からみても、政府機関でなくても手に入れられるし…と思っていましたし。
参照:http://d.hatena.ne.jp/ponjpi/20070305/p1

まぁ、ワタシのは単なるカンですので、詳しくは、上述の「リトビネンコ事件の幕引き」の記事をご覧ください。

で、ゴルビーです。この人一体何をしてるのかな…と思って検索したら、こんな記事が。

asahi.com 76歳ゴルバチョフ氏、改革になお意欲 社民同盟議長に
2007年10月21日(日)20:29
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/europe/K2007102101530.html
ロシア政治の改革をめざす団体「社会民主主義者同盟」の結成大会で議長に選ばれた。就任演説で「議会は一党のほぼ支配下にある。左派の理念も自由主義も取り込んだ幅広いものとするべきだ」と現状を批判し、本格的な政党へ育てる意欲を見せた。

記事の中には懐かしい名前が。元モスクワ市長のポポフさんも参加してるとは。

ということは、ゴルビーってばロシア政界復帰をもくろんでる?ルイ・ヴィトンCMでの謎掛けは、一つのアピール?とか思ったんですけど、ロシアではゴルビー全く人気なさげですしね…。

asahi.com続き)
一方で、ゴルバチョフ氏はプーチン大統領に「ロシアの混乱を収束し、安定させた」とこれまで通り高い評価を語った。改革、保守両派の間で絶えず揺れ動いたソ連指導者時代の「中途半端さ」も健在な様子だ。

朝日新聞に「中途半端」と評されるゴルビー。これからも目がはなせない…のかなぁ。