保険の更新

15年おきの生命保険の更新が近づいて、週末、書類と格闘してました。クリスマスシーズンだというのに(笑)お金の話です。

「生命保険」と一口に言いますが、実は「主契約」-「特約」に分解でき、さらに特約も細かく(入院保障、死亡保障などなど)にパーツ化することができるんです(もちろん、人それぞれ)。ということは、数年前FP(フィナンシャルプランナー)の人に自分の保険証書を見てもらって教えてもらったんでした。

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余談ですが、このとき当該生保の危機が囁かれていました。この生保の主契約が個人年金で、自分のささやかな資産でしたので、心配で心配で、いくらかでも返って来るうちに解約した方がいいのか、FPの人に相談しました。すると、情報を集めることを勧められました。今ここで解約するといくら戻るか(解約返戻金、といいます)、この先いくら払ってリターンはいくらか。転換部分(子どもの頃から両親が掛けてくれていた保険の転換部分)がいくらか、など。

支社の担当者に聞くよりサービスセンターで聞く方がやっかいが少ないとも教えてもらいました。その結果をFPさんに報告すると、「イチかバチか賭けてみてはどうでしょう?予定利率がとてもよい時期に入られているので、生保としてはおそらくこういう契約を切りたいはずです。」と。
…あの当時「今にもつぶれる」と囁かれた生保は生き残り、ワタシは虎の子の主契約をしっかり握り締めておりまする。まぁ、55歳で下りる確定年金ですので、それまでその生保の経営がどうか、日本円の価値がどうか、わからないですけど(笑)。

さらに余談ですが、このとき「生きるための保険」を勧められました。終身医療保険です。終身だから保険料は一定で、若いうちに入ると安い、しかも保障は1日目の入院から!という外資の保険です。年間約2万円でした。こうやってFPさんたちもご商売されるのですね。とても興味深かったです。

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で今回、更新が近づいていたのが、死亡保障、入院保障などの特約部分です。他の生保会社などと比較すると前時代的な内容のくせに、15年定期のため15年おきに値段が上がります。

結果的に、ばっさり特約はやめました。実はずっと前から辞めたかったのですが、生保の担当者の人と話すのがイヤで(自宅に上げるのはイヤ)ズルズルしてました。そのため、多忙を理由にファックスでのやり取りにさせていただき、様々な書類を送ってもらい、処理しました。
で、代わりに「こくみん共済」に加入することを決めました。(どのコースを選ぶかは、また逡巡しました〜)

なんでこんなことをダラダラ書いてるかというと(笑)、「不測の事態」を思い浮かべながら、しみじみ思ったことがあったのですヨ。

自分がいつ病気になって、いつ交通事故にあって、いつ手術して、いつ入院するかわかっていれば、保険なんていらないのだと思います。保険の見直し作業は、自分の人生のネガティブな部分を想定することです。エネルギーを使います。

でもその暗黒面を見つめていると、なんだか、それに立ち向かうヤル気、みたいなものが出てきたのです。結果的に、「個人年金」「医療保険」「死亡保障」を3社で組み合わせコストダウンができたんですがそれより「そう簡単に死ぬもんか!」という負けん気がフツフツとわいてきたことの方がうれしゅうございました。
だって、ぜんぜん十分な保障じゃないんですもん。いくらでも将来に備えないといけない気になります。そうすると「今」の家計を圧迫する。どこかで十分な保障なんてありえないって割り切りが必要。

たとえ保障を厚くしても、入院して何万円もらえるより、入院しないで働ける方がいい。もちろん加齢や状況にともなって、「元気でいること」がむずかしくなってくるでしょう。だからこその負けん気。から元気でも、元気は元気(笑)。

さ、あと2日で仕事納めです。来年は、今年よりもさらに厳しい状況が待っていそうな予感がします。
がんばろうっと。