ナウカ最後のお買い物

ナウカ神保町書店さんは、明日で閉店になります。
信販売は10月頃まで続けられるそうです。
http://www.nauka.co.jp/zaikoannai.html

今日、ようやく時間ができて、お店へ行ってきました。ちゃんと事前に銀行へ行ってお金を下ろしてきました。正解でした。

まず店先で売っていたソ連時代の切手帳に目が留まり。切手各種は、すでにお土産でいただいたり、自分で買ったりしているのですが…。「平和と友好のために」「ソ連」と日本語でタイトルがついたものを2冊手に取りました。なつかしい、Made in USSRつまりロシア語ではCCCP(エスエスエスエル、と読みます。)です。

次に語学教材の棚へ。ワタシの部屋の中には、途中で投げ出した教材が何冊もあります。もうこれ以上増やさないようにしよう…と自分をいさめつつ。ぱっと目に入ったのが佐藤靖彦先生の「ロシア語作文の基礎」。ぱらぱらめくると、語順に関する説明がとてもわかりやすく。小脇に抱え、購入候補に。

そして、美術本。ワタシはロシア・アバンギャルドに関する本を集めているのですが、「アバンギャルドの迷宮へ(pon訳)」という本の装丁がなんとなく良かったので。さらに、「北方民族の装飾と芸術」という本。とっても迷ったのですが、耳元で「ここで買えなきゃもう買えないよ…」と誰かがつぶやいたので…購入候補へ。
目を落とすと、動植物の図鑑のような絵本が。鳥の絵がかわいかったのと、いろんな種の名前が覚えられるかと思ってこちらも手に取ると、抱えた本たちはけっこうな重さです。

図鑑類や専門分野の辞書などは、もっともっとロシア語を進めていけば欲しくなるだろうになぁ…とぼんやり背表紙を見てました。

で、お会計を済ませ、駅へ向かいました。歩いているうちに、「あの日本の歴史を紹介している本が欲しかったなぁ…」と思い始めました。明治の錦絵っぽい絵にキャプションがついてたな〜、あのくらいだったら辞書を引けばわかるよな〜、う〜ん…などと逡巡し。そして、やっぱり引き返しました。

引き返して店内に入ると。一冊の画集が目にとまりました。イワン・ビリビンの画集です。昔話の挿絵や、舞台のエスキースなどが集められています。私はこの画家を知らなかったんですが、体に電流が走ったようでした。お値段もけっこう良いのですが、ためらうことなくレジへ。(この本については、後日書きます。すばらしいです!)

2003年以前刊行のロシア書籍は半額、2004年刊行のロシア書籍は20%offとのことです。なんとゆうか、割引をしてもらうのが申し訳ないような気がしました。実はビリビンの画集、最初は「半額です」って言われたんですが、2001年刊行、2004年再販(?)みたいだったので、勇気をふるって半額を辞退しました(^^;)

実は、id:haecceitasさんの記事を拝読しておりました。

中年哲学徒の備忘録 ナウカ破産:最終報
http://d.hatena.ne.jp/haecceitas/20060822/p1
在庫を売らねば退職金も出ないそうだ。しかし、元従業員の方々は金のためだけではなく、いまもなお訪れる多くの常連客のためにも汗を流しているはずだ。ネット販売もしばらく継続するという。少しでも売れてくれるとよいが。

みんな〜、明日、ナウカ書店へ行っておくれ。


背表紙をながめ店内を歩くヨロコビ。心ひかれる本との出会い。もっとロシア語ができたらいいのに…もっと勉強しなくちゃなぁ…と思いながら、これだけの本を揃えていたナウカ書店さんに心からお礼を申し上げたいと思いました。
買った本は大切にします。ありがとうございました。

【追記】--------------------------------------070311
ロシア語専門書店ナウカ・ジャパンが2007年2月23日に開店しました!
HPはこちらです。http://www.naukajapan.jp/

ついでにワタクシの記事はこちらです。http://d.hatena.ne.jp/ponjpi/20070311/p1

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