バサーエフ死亡

のんさんに教えていただいて、チェチェン総合情報を読みました。まだ、全てを読みきってないのですが、感じているのは虚しさです。私はとにかく今のロシア侵攻が終わってほしい、まず戦を終わらせてほしいと願っている立場で、情報を追っています。

バサーエフチェチェン独立の強硬派と言われ、以前エントリで「ロシア政府とつるんでるんじゃないか」と書いたこともあります。現在ロシアでは、ロシアがバサーエフを殺した、と宣伝しているらしいですが、実は事故だったのではないか、という話もあるそうです。

大富さんの「バイナフ自由通信」に「バサーエフ死亡ノート」として詳しく出ています。
http://d.hatena.ne.jp/ootomi/20060711

その中で気になったのが、「バサーエフの死がモスクワの運命を決定する」欄のラジオ・リバティのリズ・フューラー記者による分析。

チェチェンの野戦司令官シャミーリ・バサーエフが、7月9日夜、死亡したことによって、北コーカサスに広がる戦闘を終わらせる唯一の合理的な方法として平和的交渉を推進しようとする、数少ないロシア当局者にとって新たな局面が開かれた。

一方、ロシア指導部がその機会を拒絶する場合には、北コーカサスの抵抗運動によって、ボルガ川を越えてロシアの心臓部に戦闘を拡大するという計画−おそらくは4年前に立案・承認された8年越しの統一行動計画−が続けられていくだろう。

ボルガ川に戦線を拡大するほど、抵抗運動にその力が残っているんだろうか。。というのが素朴な疑問。抵抗運動を支えているはずのチェチェンの人々に、生きる力が残っているんだろうか、というのが一番の心配。