イントネーション

今までお世話になっていたクラスが時間や進度が合わなくなってしまったので、この秋から別のクラスに通っています。で、久しぶりにその授業があって、ダイアローグを皆の前で読み上げる、という練習がありました。私はこれまで「耳をつくる」訓練と称して、カセットを聞き込んで、口の中でぶつぶつ唱えながら、文法事項を整理する…というアヤシイ行為を、通勤電車の中でやってきたのですが(笑)、多少は効果があったみたいです。その日お友達になった人から「発音いいですね〜」ってほめられちゃいましたよ♪何気ない一言だったと思うんですが、すっげえうれしい。内心はらしょ〜って喝采しました。

ロシア語のアクセントとイントネーションの関係は、とても難しいです。疑問文は強調したい単語のアクセント部から声を持ち上げます。英語の場合、疑問詞の無い疑問文は文末を上げますが、そのクセがなんとなく残っているんですね。だから、強調したい語に関係なく、文末を上げたくなってしまう。もっと難しいのが平叙文のイントネーションなんですが、これは基本的に強調したい単語のアクセント部から声を下げるんだそうです。でもいくつかの言葉を重ねるとき(カンマで区切る前の単語)の語尾は上げているし、注意してカセットを聞いてはいるんですが、んもーって頭を掻きむしりたくなります。

以前、ネイティブの先生に半年だけ習っていました。そのクラスには、もうずっと勉強の進んでいる方がいらっしゃって、私にアドバイスをくれました。「先生が話しているときには、教科書は見ないの。口元をじっと見ているといいですよ」って。日本語にない音がいくつもあって、その発音はほんと難しいんですが、まず、口の形からまねたら良い、と。面と向かって話していたら、口の形(表情)で相手にわかってもらえるわよ、と。以来、私は先生の口元をじーっとみつめて(しかも途中あくびなんかしてたものだから)やたらと差されるようになってしまいました。で、その話は良いとして、朗読のチェックの際に、先生が、「アクセント!」「インターナッツィオ!」とびしびしと、まるでピアノのおけいこのように指導が入るのです。なんというか、歌の練習をしているようでした。

で、ロシア語のインターナッツィオを習得するのに、ロシア語の歌がほんといいみたいです。なんでかというと、ロシア語の歌は、歌詞が先で曲は合わせてつけるんだそうで、イントネーションとかアクセントとかを覚えるのにちょうどいいらしいです。

私は、自分が英語をやっていた経験から思うんですけど、外国語は1音1音の発音よりも、アクセントやイントネーションが大事だと思うんです。英語は常時使っているわけでないので、忘れてるんですが、相手が話すリズムを借用して、アクセントを正確に発すると、私の場合は問題なく意思疎通ができるようになります。

そんなわけで、「耳をつくる」訓練は続けていこうと思います。