スコットランド国立美術館展

Bunkamuraで「スコットランド国立美術館展」が始まりました。11月5日〜12月25日の開催です。渋谷(の人ごみ)には中々行く気になれないなぁ…とHPで出展作品を見ていたところ。
「あっ」と思う絵がありました。

Bunkamura スコットランド国立美術館展 作品紹介
http://www.bunkamura.co.jp/museum/event/scotland/sakuhin.html

6枚目の『お手上げだ』ジュール・バスティアン=ルパージュの絵です。この絵、この絵なのよぉ〜と、私は走り回りたい気持ちでいっぱいです。

以前、初めての一人旅で、美術館めぐりをしたことを書きました。どの街でも美術館へ行くことにしよう、と決めたのは、スコットランドエディンバラでこの絵を見たからなんです。絵を見るのが楽しいなって思ったのはこの絵がきっかけです。

フロアは閑散としていました。私は足が疲れて、さびしい気持ちがしていました。そんなとき、呼ばれたような気がしたのです。

男の子がイキイキと、語りかけてくるような気がしました。年下の従弟によく似てるんです。少年だった頃の従弟は、やんちゃだけど内弁慶で、私は「しょんべんこぞう」と呼んでました。彼は私のことを「うんこさん」と呼んでました。よく後ろにくっついて「ブッチャー、うんこさん、しょんべんこぞう♪」と歌ってました。(ブッチャーは、奴の母親だったらしい)

絵の中の少年に「うんこさん、大丈夫?」って言われたような気がしました。口をとがらせて「早く行こうよ〜」と駄々をこねる従弟と重なり、里ごころがつき、思いがぶわーっとあふれました。

このHPで作品のタイトルと作者について初めて知りましたが、なんだ、このコも「お手上げ」状態だったのね…とニヤニヤしました。

この展覧会、正直行こうかどうしようか迷っています。思い出の中にとどめておきたいな、という気持ちと、再会したいな、という気持ちと。

そうそう「しょんべんこぞう」は、すくすくと背が伸び、いまでは相当な二枚目になって役者修行をしているそうです。