レシピと形動詞

昨日は、文法クラスの最終日でした。そして副動詞と形動詞が今回の課題。動詞から派生するロシア語ならではの用法で、非常にややこしいのですが、教材は料理のレシピです。日常でこんな風に使うという例。ロシア人はこんなややこしい言葉を使っているんだと実感。

とくに形動詞についてのメモ。形動詞は動詞から作り、形容詞の働きと変化をします。能動形と被動形があり、それぞれ現在形と過去形を持ちます。格変化しますので、動詞の不定形を割り出したり、文の中で格の判断をしたり…とけっこうな頭の体操があり、まさに「非道」。これが難無く読めたり書いたりできれば、ロシア語「文法」をマスターしたといっても過言ではないかもしれません。

そんな悩ましい形動詞ですが、直訳する度に笑えた単語をレシピの中から引用します。(解釈の間違いがあるかもしれませんので、もしもロシア語学習者の方が読まれる場合は気をつけてください・苦笑)

■Нарезанный лук(切り刻まれてしまったタマネギ)
語尾がыйなので、動詞の不定形нарезать(切り刻む)の被動形形動詞過去。つまりは「タマネギのみじん切り」

■Тёртый сыр(こすられているチーズ)
語尾がыйなので被動形形動詞過去。ただし、不定形тереть(こする)は不完了体の動詞なので、「〜してしまった」よりも「〜ている」の方が良いかと判断。「粉チーズ」のこと。

■во взбитом яйце(軽く叩かれてしまった卵に)
まず、これは前置格ですので主格にします。взбитый яйцоです。語尾がыйなので被動形形動詞過去。不定形взбить(軽く叩く)。つまりは「溶き卵」。

レシピはВЕШЕНКИベーシェンキ(複数形)というキノコの調理法。ベーシェンキは、味はマッシュルームに近く、形はエリンギに近い、とのことでした。焼きキノコ・キノコのピザ・キノコのソテー(ビーフステーキ風)・キノコのピラフ・キノコのスープのレシピで、ロシア語はむずかしいけど調理はワタシにもできそうでした(笑)そんなわけで、今晩はワタシもキノコ料理です。しかし和風&中華になる予定…