郵政民営化

今日は、郵政民営化法案の衆院本会議です。

http://news.goo.ne.jp/news/asahi/seiji/20050705/K2005070502190.html
賛成233、反対228ですか…。ワタクシは解散総選挙を希望していたので非常にザンネンです。あとちょっとだったのにねぇ。。小泉-竹中平蔵ラインはこの国をやはり「富める者は益々富み、貧乏人はますます貧乏」にしたいのでせうか。「小さな政府」には賛成なんですが、彼らがパイを配分しようとする先が、どうも偏ったものに思えてなりません。

関心を持っているのが政府税制調査会が出した「所得税控除の縮小」。
http://www.asahi.com/business/update/0621/119.html
配偶者控除も扶養控除も廃止、縮小の方向へと向かうらしいんですが、選挙も無い間に重要案件が官邸・政府主導で決まっていくのが不満です。

財務省のHPに「財務大臣になって予算をつくろう」http://www.mof.go.jp/zaisei/game.htmlというゲームがあります。ちょっとやってみました。もちろん、歳出を減らして税の負担を軽く…と思うのですが、肝心な「不正や無駄を減らす」ということは出来ぬまま。ちなみに、ワタシは増税を10%に押さえ(最高税率を上げるという考え)で、医療費、防衛費、公共事業費、地方交付税交付金のカット、と考えました。

なんか税金を上げないと大変なことになるよ、という広報材料みたいです。大切なのは、必要な支出って何?つまり監査的なことをタックスペイヤーが1人1人考えることだと思うんですけどね。

書き足りないので追記。
「民営化」って藩閥明治新政府の「官有物払い下げ事件」を思い出してしまいます。つまり、官有物=国有物を、権力に近い人たちが安価で譲り受けたことなんですけど。一体、郵政3事業を民営化して誰が得するのかなぁ。

たとえば、国鉄が民営化されましたけど、不採算部門は切り捨てられたわけです。新幹線ができても在来線がなくなって、日々の生活に支障が出る人々がいますでしょう。それから、NTTが民営化されて、公衆電話も少なくなり、携帯電話の普及ということもありますが、しかしそれだって携帯電話を持たない少数派が非常な不便あるいは生死にかかわることだってあり得るわけです。

もっと頭にくることは、インフラの整備や販路開拓などは税金でまかなっていたのに、しゃあしゃあと一企業になって、民間の市場に参加するのです。これこそ民業圧迫でありましょう。郵貯なぞ、メガバンクの誕生ですよ。

小泉が登場した時は、「どうせリリーフだろ」と思ってました。しかし、このままでいくと2006年9月の任期満了まで居座り、まるで大統領みたいな顔して教育基本法や税制を「誰かにとって都合の良いように」変えていくんだろうなぁ、と思います。といっても衆議院で裁決されてしまいましたしね…うーみゅ。