昔の中の昔

HPなどを見ると、歴史を講釈するのが「講談」のようです。慶長の頃(関ヶ原の戦い前後)に始まったそうです。お坊さんが「源平盛衰記」を徳川家康に講釈したとか。盛者必衰の理を家康はどんな風に聞いたんでしょうね。前座の方が、ちょうどその頃の秀吉と家康の力関係を語ってらしたのですが、お話としてもすごく面白かった。
秀吉が、1万両(石だったかな?)寄進しろ、というのに家康は千両しか納めたくない。そこで秀吉はその申し開きを大坂城で聞くという。さて派遣する家臣を誰にしよう。本多や伊井などの有名な家臣は行きたくない。そこで手を上げたのが、「ソコツ者」と内外で評判の村木(だったかな?)という500石取りの家臣。さて、かの「ソコツ者」、家康が「こう言いなさい」というのも聞かず、秀吉の前で口上を述べることになるのですが…大笑いして最後にぐっときました。
たぶんですね、「昔のこと」って、昔からこうした講談などを通して今に伝わる「昔の中の昔」なんだと思います。