アメリカ大統領予備選

共和党はロムニー氏が撤退し、マケイン氏にほぼ決まり。対して民主党では、2月5日以降、オバマ氏が立て続けに勝利し、優勢か?という状態になっています。合計した代議員数は、CNNの発表(2月11日現在)によると、ヒラリー1148vsオバマ1121とヒラリー氏がやや優勢です。え?予備選ではオバマ氏優勢と伝えられてるハズなのに?

民主党の代議員数は、トータルで4,049。そのうち、予備選や党員集会で獲得する代議員数(pledged delegates)は、3,253(日本でよくニュースになるのはこっちの方です)。そして、上下両院議員や各州の知事なども自動的に特別代議員となり(superdelegates)その数は796。8月の全国党員集会で、過半数2,025を集めた方が大統領候補となります。

現在の特別代議員superdelegatesを比較すると、ヒラリー224vsオバマ135。予備選が始まる前からヒラリーは100票ほど上積みされた状態でスタートしたのですが、全国大会まで特別議員たちがどっちにつくのかがひとつのポイントになることでしょう。

それと。実は選挙日を前倒しにしたことで、選挙結果が無効になった州が2州あります。1月15日に行われたミシガン州の予備選(代議員総数156)。1月29日に行われたフロリダ州の予備選(代議員総数210)。いずれも、民主党から制裁として前もって得票は無効とされていたのですが、一応選挙は行われ、ミシガン州ではオバマ氏は立候補せず、ヒラリー氏が55%獲得(棄権票が40%)、フロリダ州では、ヒラリー50%vsオバマ33%という結果が出ています。この366票が無効にされたままか、いや、やっぱりこの2州の意向も反映されるべきじゃないの、とされるかは、まだわかりません。それだけ、この2州は大票田ですし。

なんでミシガンとフロリダが、「2月5日の前に選挙を行っちゃいかん」と党の規則に定められているにもかかわらず選挙日の前倒しを強行したかというと。なんででしょうね?2月5日移行のその他大勢にまぎれることなく、一定の影響力を持ちたい、とのことだったようです。(でも無効にされたらおしまいだしなぁ)

残りの予備選日程は、wikipediaによるとこんな感じ(微妙にずれてるような気がしないでもないですが)

wikipedia 2008年アメリカ合衆国大統領選挙
2008年2月 -12日ワシントンDC(15)・メリーランド(70)・バージニア(83)、19日ウィスコンシン(74)、26日ハワイ(20)
2008年3月 - 4日オハイオ(141)・ロードアイランド(21)・テキサス(193)・ヴァーモント(15)、11日ミシシッピ(33)、(3月中)米領サモア(3)・アメリカ国外民主党員(7)・グアム(3)・米領ヴァージン諸島(3)・ワイオミング(12)
2008年4月 - 1日ペンシルバニア(149か151)
2008年5月 - 6日インディアナ(66)・ノースカロライナ(91)、13日ウエストバージニア(26)、20日ケンタッキー(47)・オレゴン(48)
2008年6月 - 1日プエルトリコ(51)、3日モンタナ(15)・サウスダコタ(14)

選挙資金オバマ氏の方が集めている、エドワーズ君の票もオバマ氏に流れている、ヒラリーは「クリントンズ」の傲慢さが嫌われている…という感じでオバマ氏勝利の下馬評が高いですが、さて。しかし、アメリカの大統領選って長いですよね。現職が出ないと、ほぼ一年政治が宙に浮いちゃう感じで大丈夫かいな、と思います。

あ、忘れてた。エドワーズ君が撤退する前に獲得した26人の代議員がいるんだった。この26票の行方が勝敗を決する可能性もあり…なのかな?